障害を持つ人にウェブが役立つこと
ウェブはいろいろな場面で、障害を持つ人々に役立っています。以下は、ほんの一例です。
自分で文字を読める(聞ける)ようになった
- ウェブの出現前
- 全盲の障害を持つ人が情報を取得する場合、朗読、または点字にしてもらうなど、人の手を借りるしか方法がありませんでした。
- ウェブの出現後
- スクリーンリーダーなどでウェブの文字情報を読上げることがきるようになり、自分自身で情報を取得できるようになりました。
外出の不安がなくなった
- ウェブの出現前
- 車いすを利用している人が慣れない場所に外出する場合、「行ってみて段差があった」「障害者用トイレが無かった」などということが頻繁にあり、外出に不安がありました。
- ウェブの出現後
- 外出前に、スロープ・エレベーター・障害者用トイレの有無や、目的地までの道順について、最新の情報を取得できるようになり、安心して外出できるようになりました。
障害を持つ人にとって、ウェブは生活に欠かせないツールです。
アクセシビリティは必要な理由を理解すれば、それほど難しくありません。「JIS X 8341-3:2010って誰にどんな風に役立つの?」JIS X 8341-3:2010のポイントをピックアップしてご紹介します。
肢体に障害を持つ人のために
肢体不自由の人が困ることは?
マウス操作ができない・しにくい
マウス操作が難しい人は、マウスの設定を変更したり、特殊なマウスを使用したりしています。
マウス操作ができない人は、キーボードまたは自分の身体の状態(口や足なら操作できるなど障害の状態)に合ったさまざまな機器で、操作をしています。※左写真はトラックボール
このことから肢体不自由な人は、主に以下で困っているケースが多いです。
- スクロール
- マウスオーバー
- 小さい選択範囲のクリックその他
肢体不自由な人のためにできる対応は?
肢体不自由な人に役立つ対応として「JIS X 8341-3:2010」にある項目から、2つご紹介します。
●label要素を用いて、テキストのラベルとフォーム・コントロールを関連付ける
手の不自由な人がマウス操作で、ラジオボタンの小さな範囲を選択するのは、とても困難です。
ラジオボタンの横のテキストを押しても選択することができれば、選択範囲が広がり、選択時の負担が軽減します。